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処理概要

処理概要

東栄電化工業は、光学部品・半導体装置・自動車・スポーツ用品・時計外装・産業機械等に用いられる、アルミニウム合金の陽極酸化処理(以下、アルマイト)やめっき・化成皮膜処理を行っています。アルマイト前のサンドブラストの他、化学研磨・化学梨地による表面調整も社内で行っています。
また、カラーアルマイト・硬質アルマイト・潤滑アルマイト・シュウ酸アルマイト・耐熱アルマイト・下地用アルマイトなど、意匠性や機能性を付与できる特殊な表面処理技術の開発・提案を行い、顧客のニーズに合わせた製品提供をしています。


白色アルマイト母材と同色に仕上げるアルマイトで、原色アルマイトとも呼びます。
材質によっては乳白色~灰白色の自然発色が生じます。標準膜厚は 5~10μmです。
黒色アルマイト染料を使用して黒色に着色するアルマイトです。標準膜厚は10~15μmです。
カラーアルマイト様々なカラーの染料で着色するアルマイトです。当社標準色(レッド5種・ピンク2種・ブルー6種・パープル1種・グリーン5種・ブラウン1種・イエロー3種・オレンジ2種・ゴールド4種・グレー3種)および染料調合による特注色があります。
前処理 梨地処理
(ブラスト処理)
素材を機械的にブラスト加工をすることにより、表面を梨地調に仕上げることが可能です。
※梨地白色アルマイトの場合、白色・銀白色・銀色仕上げとなります。
※処理可能寸法、重量:W250mm × H250mm × D50mm 以内、 0.5kg 以下
光沢処理素材を化学研磨処理(化研)をすることにより、表面に光沢を出した仕上げが可能です。光輝仕上げとも呼びます。
艶消し処理素材を化学梨地処理(ケミカルブラスト)をすることにより、表面の光沢を消した仕上げが可能です。マット仕上げ・サテン仕上げとも呼びます。
※艶消し黒色アルマイトは、主に光学品レンズ周りに使用されます。
マスキング外観や後工程、特に「寸法・面粗さの保持」「アース取りのための電気導通が欲しい」などの理由でアルマイト皮膜や化成皮膜をつけたくない箇所は、マスキングをして、部分的に処理をすることが可能です。
弊社では平面部だけでなく、凹凸部、局面部、穴部、内径部など複雑な形状であっても取り扱っておりますのでお気軽に御相談ください。また、これにより一つの部品に異なる処理をする事が可能になります。
※「部分的にパルコート、その他はアルマイト」や「場所によって異なる2色のカラーアルマイト」等が可能です。
処理可能材質 アルミ合金1000系,2000系,3000系,4000系,5000系,6000系,7000系
鋳物合金AC4C他
ダイカストADC12他
材質により皮膜性能、発色が異なります。
処理可能寸法・重量 W2200mm×H800mm×D300mm以内、80kg以下
処理種別により異なります。
膜厚、及び硬度について 膜厚:5~20μm   硬度:200~350HV
寸法変化量とは異なります。
製造元表面硬さ
(マイクロビッカース硬さ)
東栄電化工業㈱Hv319~378
A社Hv130~180
B社Hv170~230

耐熱 (TAF TR)350℃の高温でもクラックレスの耐熱超硬質クラックレスアルマイトです。防塵・耐電圧・耐摩耗の向上が可能です。膜厚は5~50μmです。 →耐熱アルマイトについて詳しく見る
耐熱黒 (TAF TRBK)350℃の高温下や紫外線照射により色抜けや変色、クラックの発生がない黒色アルマイトです。艶消し処理との組み合わせにより、低反射化も可能です。膜厚は5~10μmです。  →耐熱黒アルマイトについて詳しく見る
接着接合 (TAF AD)樹脂や塗膜との密着性や、異種材料との接着接合強度向上のための下地用アルマイトです。従来の下地処理と比べて接着強度が大きく、信頼性の高い下地皮膜が得られることが特徴です。→接着接合アルマイトについて詳しく見る
潤滑 (TAF ルーブ)アルマイト皮膜上にPTFEを化学吸着させることで、潤滑性を付与します。工業機械などの摺動部品に処理をすれば、カジリ防止や耐摩耗性・摺動性・撥水性・離型性を向上させることが出来ます。
硬質 (TAF ハード)硫酸系の硬質アルマイトです。皮膜硬さはJIS規格の1.4倍、耐摩耗性はMIL規格をクリアしています(材質によります)。黒色染色も可能です。材質にもよりますが膜厚は5~100μmです。
シュウ酸アルマイト (TAF OAM)加工面精度を損なわず、硬い皮膜性能が得られ、摺動性に優れます。母材材質によって色調が変化します。黒染色も可能です。標準膜厚範囲は5~30μmです。

輸送機器部品・建材製品・電化製品・熱交換器などに用いられます。
アロジン #1000、#1200 と同等の耐蝕性、塗装密着性、電気導通性が得られます。無色・乳白色仕上がりとなります。
処理種別パルコート 3700(CT3700)3価クロム系の化成皮膜処理です。
6価クロムを使用するアロジン処理に対して3価クロメート処理とも呼ばれます。
パルコート3762(CT3762)ノンクロム系の化成皮膜処理です。
EUの環境規制宣言(RoHS規制及びELV規制)に対応していますので、六価クロム含有処理からの切換えに最適です。
※ 塩水噴霧試験にてMIL-DTL-5541Fのスペックをクリアしています。
処理可能材質アルミ合金
材質により皮膜性能、発色が異なります。
処理可能寸法・重量W480mm × H650mm × D200mm 以内、 2kg 以下

[ 薬品によるエッチング・脱脂 ]
苛性エッチングにより素地表面を活性化する処理です。
脱脂処理のみも可能です。
処理可能材質アルミ合金
処理可能寸法・重量W500mm × H500mm × D100mm 以内、 10kg 以下
[ ステンレス鋼の不動態化処理 ]
表面に薄い酸化皮膜を形成し、耐蝕性を向上させます。
処理可能材質ステンレス鋼(オーステナイト系、フェライト系、マルテンサイト系)
処理可能寸法・重量お問い合わせください。

CATALOG

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東栄電化工業
総合会社案内 (2023)

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  • 東栄電化工業の会社案内です「顧客第一優先」アルマイト技術を徹底追求、お客様の様々なご要望にお応えします。2023年4月版
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【NEW】カタログ
特殊機能アルマイト (2024)

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  • 「特殊機能アルマイト」の皮膜性能・特長を最新のデータで記載!拡がり続ける可能性「アルミを変える世界を変える」2024年4月版
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ガイドブック
「アルマイトQ&A」

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  • アルマイト処理について、お問合せが多い内容や、わかりづらいことを中心にQ&A形式でまとめました。
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発注の前に
必ず知っておきたい16の事

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  • アルマイト処理発注の前にお読みください。...アルマイト処理発注の際の基本事項を、16項目にまとめています。
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