処理紹介 -
ADC材へのアルマイト

 アルミニウムダイキャスト材へのアルマイト

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弊社では、ADC12材をはじめとするアルミニウムダイキャスト専用の自動アルマイトラインを設けております。
 材料の特性に合わせたアルマイト工程を設計する事で、一般的にアルマイト処理が難しいと言われているADC12材のようなSiやCuを多く添加したダイキャスト材への高品質なアルマイト処理の量産化を実現しており、自動車や産業機械など幅広い分野で数々の量産実績を上げています。

・車載用部品へ耐食性向上処理(塗装なし)として、性能と品質を認められた技術

・材料に特化して工程設計された表面処理設備

弊社では、ADC12材をはじめとするアルミニウムダイキャスト専用の自動アルマイトラインを設けております。 材料の特性に合わせたアルマイト工程を設計する事で、一般的にアルマイト処理が難しいと言われているADC12材のようなSiやCuを多く添加したダイキャスト材への高品質なアルマイト処理の量産化を実現しており、自動車や産業機械など幅広い分野で数々の量産実績を上げています。※黒色仕様もあります。

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1.耐腐食試験後の表面  耐食性の向上が可能に!車載用としても実績あり!

2.黒色アルマイト  高い均一性!測定器やカメラ鏡筒の反射防止としての実績あり!

3.実績例  信頼の証!様々な採用実績の一部をご紹介

アルマイト皮膜の耐食性や外観は、皮膜生成工程である陽極酸化(電解)の処理条件だけでなく、前処理(母材の表面調整)や後処理(着色処理や封孔処理の条件)で大きく変化するため、同じ厚さの皮膜であっても、アルマイト業者によって性能が異なります。

そのため材料に合わせた工程設計が重要であり、東栄電化工業ではダイキャスト専用ラインを設け、車載部品向けを始めとする様々なお客様の部品性能要求にお応えできるよう、工程管理の徹底と継続的な改善を実施しています。


▼一般的なアルマイト処理

皮膜厚さ5~8μm

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アルマイト皮膜が全面的に溶解除去され、素地が露出。著しい孔食が発生。

▼東栄電化工業処理

皮膜厚さ5~8μm

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孔食が僅かに発生し、シミが発生。

▼東栄電化工業 高耐食仕様

皮膜厚さ5~8μm

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孔食やシミが低減される。

▼通常仕様
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通常の黒アルマイト。湯流れ模様などのムラが目立つ。

▼外観仕様A
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ムラを若干低減し、黒色度を向上。

▼外観仕様B
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ムラを大きく低減し、均一性を向上。

▼外観仕様C
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ムラと黒色度を大幅に改善。

用途使用部品要求機能
耐食車載/電子パワステモーターカバーエンジンルーム下部配置で環境劣悪のため、鋳肌面含め高耐食性が必要。複合サイクル試験:良好
絶縁・耐食車載/電子パワステモーターカバー鉄材との電食防止及び耐食性
耐食EV車/PCUケースシール面の耐食性向上
耐食EV車/PCUケースコネクター挿入部の耐食性向上
耐食EV車/インバータケースコネクター挿入部の耐食性向上
耐食コネクターハウジング電着塗装の耐食向上下地処理。塩水噴霧試験 2000h:R.N.9.5
耐食・下地車載カメラハウジング電着塗装の耐食向上下地処理。
耐食・低反射車載カメラハウジング反射防止+電着塗装下地
耐食性車載ヘッドライドヒートシンク 
耐食・下地釣り具塗装下地・塩水耐食性
耐食・下地カメラ鏡筒塗装下地
外観工作機器モーターカバー耐食+外観向上
外観ロボットセンサー部品・ケース放熱性向上
低反射測定器部品・ハウジング反射防止
低反射カメラ鏡筒反射防止



一般的にその機能性から、構造部品に多く用いられるアルミニウムダイカスト材ですが、アルマイト用のダイカスト材(DM3など)の表面を調整し、外観部品や装飾部品としてアルマイト処理することが可能です。

左の写真はDM3材の鋳肌面と表面調整した素材の表面です。表面調整をすることで外観が均一になります。

アルマイト用ダイカスト材はADC12などに比べ、表面状態を調整する事が容易であり、アルマイト処理後も素材面の表情を保持することができます。
弊社ではアルマイト用ダイカスト材は均一なアルマイト皮膜を生成させる事ができ、ムラのない染色が可能となります。

また、弊社では、様々な種類の染料を調合することで、自在に色を出すことができる為、各種カラーアルマイトによる意匠性の向上が可能です。
バフ研磨などの機械仕上げにより、写真のような光沢を出す事も可能です。キャスティング後に必要面(外観面)のみ加工することで、ダイカスト材に光沢を持たせることができます。

左下の写真(上)はダイカスト材へのダブルアルマイト(2色アルマイト)を施したものです。必要面のみ切削加工を行っています。
また、全体にバフ研磨をすることで写真(下)の様な高光沢を得る事ができ、切削加工等ではできないような複雑な形状の部品でも美しい外観を実現できます。

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現在では材料メーカーでもアルミダイキャスト材の開発が進んでおり、比較的アルマイトがし易いものも増えているようです。
そのような材質についても、弊社独自のアルマイト処理条件により、他社のカラーアルマイトよりも美しい外観を得られるアルマイト処理をご提供させていただいております。

セラキャスト(高純度Alダイキャスト)への装飾アルマイトにより、展伸材と比較しても遜色のない、美しい外観を得る事が可能です。

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アルミニウムは他の材料に比べて、熱伝導率が高いという特徴を持つことで知られており、この事からヒートシンク(放熱板)に多く使われています。
 また、ヒートシンクの表面にアルマイト処理を行う事で、表面の輻射率を向上させることができます。
 ヒートシンクは一般的に、放熱効率を良くするために表面積をより大きくすべく、複雑な形状をしているものが多く、この事から主に基材はダイキャスト材が用いられる場合もあります。
 高熱伝導率ダイカスト材DMS1(熱伝導率がADC12の2.3倍)をアルマイト処理する事で、高放熱アルミニウムヒートシンクが実現できます。

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CATALOG

弊社のカタログはこちらからダウンロードしていただけます。

東栄電化工業
総合会社案内 (2023)

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  • 東栄電化工業の会社案内です「顧客第一優先」アルマイト技術を徹底追求、お客様の様々なご要望にお応えします。2023年4月版
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【NEW】カタログ
特殊機能アルマイト (2024)

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  • 「特殊機能アルマイト」の皮膜性能・特長を最新のデータで記載!拡がり続ける可能性「アルミを変える世界を変える」2024年2月版
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ガイドブック
「アルマイトQ&A」

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  • アルマイト処理について、お問合せが多い内容や、わかりづらいことを中心にQ&A形式でまとめました。
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発注の前に
必ず知っておきたい16の事

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  • アルマイト処理発注の前にお読みください。...アルマイト処理発注の際の基本事項を、16項目にまとめています。
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