アルミニウムの表面処理用語
アルミニウムの表面処理用語
1.適用範囲
この規格は、アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化処理及び化成処理に関する主な用語及び定義について規定する。
備考: この規格の対応国際規格を、次に示す。
ISO 7583 : 1986 Anodizing of aluminium and its alloys - Vocabulary
2.分類
アルミニウム表面処理用語は、次の8部門に分類する。
- a. 一般
- b. 処理剤(材)・設備器具
- c. 前処理
- d. 陽極酸化処理(染色、封孔、排水処理)
- e. 化成処理
- f. 関連表面処理(塗装、めっき、ほうろう、溶射)
- g. 性質・欠陥
- h. 検査・試験
3.定義
用語及び定義は、次による。なお、参考のために対応する英語を示す。
a) 一般
番号 | 用語 | 定義 |
101 | 陽極酸化 | 陽極酸化によって電極表面において起こる酸化反応。 |
102 | 陽極酸化処理 | 陽極における電気化学的な酸化処理の総称。陽極処理ともいう。 |
103 | 陽極酸化皮膜 | 陽極酸化処理によって生成した皮膜。 |
104 | アルマイト | 陽極酸化皮膜、又は皮膜の施された製品の総称。 参考:登録商標(ALMITE)から由来した言葉。 |
105 | 自然酸化 | 空気中で人工的に加速させることなく起こる酸化反応。 |
106 | 陽極酸化塗装複合皮膜 | 陽極酸化処理後、更に塗装を施して耐食性などを一段と向上させた皮膜。単に複合皮膜ともいう。 |
107 | 化成処理 | 金属表面上に化学酸化剤の反応によって酸化皮膜を生成させる処理。 |
108 | 化成皮膜 | 酸又はアルカリ性水溶液を用いて無電解で生成した皮膜。化学皮膜ともいう。 |
109 | 電解 | 電解液中に浸漬した電極に電流を流し、電極で起こさせる電気化学反応。 |
110 | 電解質 | 水などの溶媒に溶けてイオン化し、その溶液が電気伝導性をもち、電流を通すと電気分解現象を起こす物質。 |
111 | 電解液 | 電解質を水などの溶媒に溶かした溶液。電解質溶液ともいう。 |
112 | 電解浴 | 電解槽中の電解液。 |
113 | 陽極 | 陰イオンの放電、陽イオンの生成及びその他の酸化反応が行われる極。 |
114 | 陰極 | 陽イオンが電気化学的に金属又は水素に還元して析出し、陰イオンが生成する極。 |
115 | 補助電極 | 均一な陽極酸化皮膜の生成を目的に使う補助的な陰極、又は陽極。 |
116 | 極間距離 | 陽極と陰極との距離。 |
117 | 分解電圧 | 溶液の電解に必要な最小限の電圧。 |
118 | 通電圧 | 実際電解が行われている電極電位と平衡電位との差。 |
119 | 電解槽電圧 | 陽極酸化処理浴中の陽極と陰極との間の電圧。浴電圧ともいう。 |
120 | スローイングパワー | 処理物の皮膜厚さや色を均一にさせる性質。 |
121 | 電流密度 | 電極の単位面積当たりの電流の大きさ。 |
122 | 限界電流密度 | 正常な皮膜を生成する電流密度の上限及び下限。 |
123 | 電流分布 | 電極の各位置における通過電流の分布状態。 |
124 | 電流効率 | 通過した電流のうち、目的とする電極反応に使用された電流の割合。 |
125 | 陽極電流効率 | 一般に特定の陽極反応効率。陽極酸化においては、陽極酸化中に使われる電気の総量に対する皮膜生成にかかわる電気量の比。 |
126 | 皮膜生成率 | 金属損失量に対する酸化生成物量の比率。 |
127 | 吸着 | 気相又は液相中の物質がその相と接する他の相(液相又は固相)との界面において、相の内部と異なる濃度を保って平衡に達する現象。 |
128 | 活性化処理 | 表面の化学的反応性を高めることを目的とする処理。 |
129 | 再活性化処理 | 染料の吸着性を高めるため、陽極酸化皮膜を酸処理する方法。 |
130 | 凝集 | 液体中に存在する不溶性微粒子が集合して一団となり、やがて沈殿する現象。 |
131 | 脱イオン処理 | イオン交換によって、水中のイオンを水素イオン又は水酸イオンに交換する処理。 |
132 | 脱イオン水 | 脱イオン処理によって得られた水。 |
133 | 電気泳動 | 媒体に懸濁されている荷電粒子が、電場の影響によって移動する現象。 |
134 | 清浄 | 金属表面に油脂などの汚れがないきれいな状態。 |
135 | 洗浄 | 弱アルカリ、酸溶液、溶剤又はそれらの蒸気を用いて行う、表面の油分や汚れの除去。この工程は、化学的又は電解で行われる。 |
136 | 拡散反射 | 物体表面に入射した光束が、その表面から映像を作らないような状態で各方向に反射される現象。 |
137 | 鏡面反射 | 物体表面に入射した光束が、映像を作るような状態で反射される現象。正反射ともいう。 |
138 | 反射率 | 入射光に対する反射光の強度比。一般に百分率(%)で表す。鏡面反射率は、鏡面反射における反射率。全反射率は鏡面反射率と拡散反射率の和。 |
139 | 光沢 | 反射光によって感じられる物体表面の属性。正反射光成分の大小によって光沢の大小が定められる。つやともいう。 |
140 | 鏡面光沢度 | 物体表面からの鏡面反射光と基準面(屈折率 1.567のガラス)からの鏡面反射光との比。単純に光沢度ともいう。鏡面反射率10%の面の鏡面光沢度は約100となる。 |
141 | 色 | 物体の入射光、反射光、透過分光成分及び観察者の分光感受性などによって支配される物体の外観。 |
142 | 色差 | 色の相違を数量的に表したもの。 |
143 | ブルースケール | 染料の光堅ろう度測定のための国際的スケール。このスケールは光堅ろう度の異なる8種類の青色染料で染めたウールの布である。 |
144 | グレースケール | 色の変化を評価するために使用される、異なる濃さの灰色に染色した国際的なスケール。 |
145 | 不動態 | 本来、ひ(卑)である電極電位を示し、不安定であるべき金属があたかも貴である金属のように振る舞う状態。この状態では、電極電位も貴の値を示す場合が多い。 |
146 | 局部電池 | 一つの金属体表面で局部的に構成される短絡電池。 |
147 | 腐食 | 金属が環境中の諸物質と反応して消耗する現象。 |
148 | 腐食性物質 | 腐食を起こさせやすい物質。 |
149 | 結露 | 水蒸気を含んでいる空気が冷却して露点以下になり、水蒸気が液化して露を結ぶ現象。 |
150 | レィティングナンバ | 点食(ピッティング)の程度を腐食面積率の範囲で示す数値。 |
151 | 有効面 | 製品の用途上で指定された表面処理品質が不可欠な面。 |
152 | 素地 | 皮膜形成の基となる材料。 |
153 | 浴管理 | 処理浴の状態を正常に維持するために必要な管理。 |
154 | 排水処理 | 排水を浄化する処理。 |
155 | 渦電流 | 非磁性素材金属上の非電導性皮膜、例えば、アルミニウム上の陽極酸化皮膜の厚さ測定に使われる高周波誘導電流。 |
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b) 処理剤(材)・設備器具
番号 | 用語 | 定義 |
201 | 研磨材 | 削り、すりへらし又は磨くために使用する材料。そのうち特定のものを研磨材・たく(琢)磨材ということがあり、エメリ、アランダム、カーボランダム、ライムなどがある。 |
202 | バフ研磨剤 | バフに塗布して用いる研磨剤。研磨剤を油脂などと混合して用いるものを固形研磨剤、エマルションに分散して用いるものを液状研磨剤という。 |
203 | 界面活性剤 | 表面張力を減少させるために加える添加剤。 |
204 | ミスト防止剤 | 表面処理操作中に発生するミストの抑制剤。 |
205 | すて材 | 陽極処理又は電解着色における端部に流れる過大な電流を吸収するために被処理物と同極につるす補助材。ダミー材ともいう。 |
206 | 染料 | 溶媒に溶解し、染着可能な染剤の総称。有機染料と無機染料とがある。 |
207 | 顔料 | 不溶性の固体物質で、微粉末の着色体。 |
208 | 水溶性染料 | 水に溶かして使う染料。水性染料ともいう。 |
209 | 油溶性染料 | 適切な溶剤に溶かして使う染料。油性染料ともいう。 |
210 | 食用色素 | 食品衛生法で指定された合成着色料。食品に接するアルミニウム製器物の染色に使用する。 |
211 | 封孔助剤 | 水和封孔の効果を増すために処理浴に加える薬剤。ニッケル塩、クロム酸塩、トリエタノールアミンなどがある。 |
212 | ろ過助剤 | ろ過効果を上げるために、ろ布に充てんする助剤。 |
213 | プライマ | 金属素地に定着し、上塗り塗料との密着性を向上させるための下地塗料。 |
214 | ブスバー | 電源から電解槽まで電流を伝える金属棒。 |
215 | 陽極バー | 陽極処理槽の上に置かれた導電部で、ブスバーから被処理物に電流を導く金属性の棒。 |
216 | キャリアバー | 品物の搬送を兼ねた陽極バー。 |
217 | ジグ | 陽極酸化する品物を支持し、通電のために用いる道具。ひっかけともいう。 |
218 | 電解枠 | ジグの一種で、枠状のもの。 |
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c) 前処理
番号 | 用語 | 定義 |
301 | 前処理 | 表面処理をするに当たり表面状態調整、装飾的効果などのために主工程の前に行う処理。 |
302 | サテン仕上げ | 表面に短く、細かい不連続のすじ目を均一に付けた仕上げ。 |
303 | 梨地仕上げ (なし地仕上げ) | 表面に機械的又は化学的処理によって微細な凹凸を均一に形成させた、無方向性のつや消し仕上げ。 |
304 | 化学梨地仕上げ (化学なし地仕上げ) | 品物を特定溶液中に浸せきして行う梨地仕上げ(なし地仕上げ)。 |
305 | スピン仕上げ | 同心円形の研磨模様を数多く付けた仕上げ。サーキュラ仕上げともいう。 |
306 | ヘヤライン仕上げ | 連続した細かいすじ模様の仕上げ。 |
307 | ダイヤひき目仕上げ | 旋盤などにダイヤモンドバイトを取り付けて加工する細かい切削ひき目の光沢仕上げ。 |
308 | 光輝仕上げ | 光輝面を作る処理液に浸すことによって、金属表面を光輝面に仕上る処理。処理方法には電解研磨又は化学研磨がある。この仕上げ方法に適合する素材に高純度アルミニウム、光輝アルミニウム合金などがある。 |
309 | ブラスト処理 | アルミナ、ショット、グリッド、ガラスビーズなどを用いて、空気の流れによって吹き付ける表面処理。 |
310 | サンドブラスト | 圧縮空気又は遠心力などで、砂又は粒状の研削材を品物に吹き付けて行う表面処理。 |
311 | ショットブラスト | 圧縮空気又は遠心力などで、ショット、カットワイヤなどを品物に吹き付けて行う表面処理。 |
312 | ガラスビーズブラスト | 小さい特殊なガラスビーズを、表面に清浄に又は硬くするために、金属表面に噴射させる処理。 |
313 | 液体ホーニング | 粒状又は粉状の研磨材を含む液を品物に噴射して行う研磨方法。 |
314 | 研磨 | 研削及び磨きの総称。 |
315 | ベルト研磨 | 研磨材(剤)の付着したベルトを使用する研磨方法。そのまま用いる乾式と、水又は油を用いる湿式がある。 |
316 | ブラシ研磨 | ピアノ線、ステンレス鋼線、黄銅線などを植えたブラシ又は研磨輪を使用して行う研磨方法。 |
317 | スチールウール研磨 | スチールウールを使用して機械又は手作業によって研磨する方法。 |
318 | グラインダバフ研磨 | 粗粒の研磨材を表面に保持した研磨輪を使用して行う研磨方法。 |
319 | バフ研磨 | 布製又は適切な物質の研磨輪を用い、その表面にバフ研磨剤を付けて行う研磨方法。研磨の程度によって下地磨き、仕上げ磨き、つや目磨きに分けられる。 |
320 | バレル研磨 | 品物を研磨材とともに回転又は振動容器中に入れて研磨する方法で、乾式と湿式とがある。 |
321 | ろくろ研磨 | 旋盤で品物を回転させながら研磨布などで行う研磨方法。しん出し研磨(芯出し研磨)ともいう。 |
322 | ラッピング | 寸法誤差の調整又は表面仕上げの改善のために行う研磨。 |
323 | 炭とぎ | ほお炭(ほおの木から作ったすみ)などに水を付けながら手磨きし、細かいきずや研磨目を除き、平滑にする研磨方法。 |
324 | 電解研磨 | 主として酸溶液中で電気化学的に表面を研磨する方法。 |
325 | 化学研磨 | 主として酸溶液中で化学的に表面を研磨する方法。 |
326 | エンボス加工 | 表面に機械的方法によって凹凸模様を付ける加工。 |
327 | 脱脂 | 圧延、成形などで付着した油脂分や汚れの除去。 |
328 | アルカリ脱脂 | アルカリ溶液中への浸せきによる、品物表面の油脂の除去。通常、品物の表面に、わずかに溶解侵食を伴う。 |
329 | 酸脱脂 | 酸溶液中への浸漬による、品物表面の油脂の除去。 |
330 | エマルション脱脂 | エマルション(乳化液)による、品物表面の油脂の除去。 |
331 | 有機溶剤脱脂 | 有機溶剤による、金属表面の油脂の除去。 |
332 | 電解脱脂 | 所定の溶液中に品物を陰極として浸せきし、電気化学的に行う脱脂。 |
333 | 酸洗い | 酸溶液中への浸漬による、酸化物などの除去。 |
334 | 超音波洗浄 | 洗浄液中に超音波を発振し、品物に微振動を与える洗浄方法。 |
335 | エッチング | 化学的又は電気化学的に品物の表面を溶解しながら荒す方法。品物をマスキング(表面の部分的被覆保護)し、アルカリなどで所望の形状に食刻する方法もある。 |
336 | 電解エッチング | 適切な溶液中での電解によるエッチング。 |
337 | スマット除去 | 酸洗い又はアルカリ浸せきの際に、表面に生成する残さの除去。 |
338 | アルカリ回収法 | エッチング用水酸化ナトリウムの溶液中に増加する溶存アルミニウムなどの不要分を除去し、濃度調整を行ってエッチング液として再利用する方法。 |
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d) 陽極酸化処理(染色、封孔、排水処理)
番号 | 用語 | 定義 |
401 | 直流法 | 直流によって陽極酸化処理をする方法。 |
402 | 交流法 | 交流によって陽極酸化処理をする方法。 |
403 | 交直重畳法 | 交流によって直流を重畳して陽極酸化処理する方法。 |
404 | 定電流法 | 電流を一定に保ちながら陽極酸化処理する方法。 |
405 | 定電圧法 | 電圧を一定に保ちながら陽極酸化処理する方法。 |
406 | 不完全整流法 | 整流波形の一部に非整流波形を加えた電流を用いて陽極酸化処理する方法。 |
407 | PR法 | 周期的に電流又は電圧の極性を反転させて電解する方法。電流反転法ともいう。 |
408 | パルス法 | パルス波形を用いた電解方法。電流回復現象によって、高い電流密度で電解できる。 |
409 | しゅう酸皮膜 | しゅう酸水溶液で陽極酸化処理して生成した皮膜。日本で最初に工業化された陽極酸化法。 |
410 | 硫酸皮膜 | 硫酸水溶液で陽極酸化処理して生成した皮膜。 |
411 | クロム酸皮膜 | クロム酸水溶液で陽極酸化処理して生成した皮膜。ベングーフ・スチュアート法が工業的に最初に行われた。主に航空機に用いられる。 |
412 | りん酸皮膜 | りん酸水溶液で陽極酸化処理して生成した皮膜。 |
413 | 混酸皮膜 | 2種類以上の無機酸又は有機酸を混合した水溶液で陽極酸化処理して生成した皮膜。 |
414 | 硬質皮膜 | 主として低温で陽極酸化処理して生成した硬質の皮膜。 |
415 | コイルアルマイト | 線、条などの長尺の素材を巻き取りながら連続して陽極酸化処理する方法。 |
416 | かごアルマイト | リベットのような小物部品を穴のあいたかごの中に入れて行う陽極酸化処理。アルミニウム部品はかごに押付けられて陽極となる。電解液は部品の間を循環する。 |
417 | 光輝皮膜 | 高純度アルミニウムや光輝アルミニウム合金を光輝仕上げ後、つやを失わずに得られた皮膜。 |
418 | 自然発色皮膜 | 陽極酸化処理だけで発色させた皮膜。素材の組成、材質によって発色させる合成発色皮膜及び電解浴、電解条件によって発色させる電解発色皮膜がある。 |
419 | 電解着色皮膜 | 多孔性皮膜を生成後、金属塩を溶解した浴中で電解を行って、金属又は金属化合物を皮膜の微細孔内に析出させ着色した皮膜。 |
420 | 多孔質皮膜 | 無数の微細孔をもつ層とその下のバリヤー層で形成された皮膜。酸化皮膜に対して溶解能力のある電解質によって生成される。 |
421 | バリヤー皮膜 | バリヤー層だけで生成された皮膜。酸化皮膜に対して溶解能力のない電解質によって生成される。 |
422 | 機能皮膜 | 従来から知れらている機能を著しく向上させた皮膜又は新たな機能を付与した皮膜。高硬度皮膜、磁気皮膜、潤滑性皮膜、選択吸収皮膜などがある。 |
423 | 可とう性皮膜 | 特殊な液中で、主として交流法によって陽極酸化処理して生成した、ひび割れの出にくい皮膜。 |
424 | 染色 | 陽極酸化皮膜の多孔性を利用した、染料の吸着による皮膜の着色。 |
425 | 染色性 | 陽極酸化皮膜の染色のしやすさ。 |
426 | 染着力 | 染料の着色する能力。 |
427 | 浸せき染色 | 染色液に処理物を浸漬して染色する方法。 |
428 | 吹付け染色 | 染色液を処理物に吹き付けて染色する方法。普通は型紙を使って模様付けなどをする。 |
429 | 塗布染色 | はけ又は布などを使用して染色液を処理物に塗り付けて染色する方法。 |
430 | 中抜き染色 | 容器の外面だけを染色して内面を染色しない方法。 |
431 | 写真焼付け法 | 未封孔陽極酸化皮膜上に感光性物質を利用して、写真焼付けを行い染め分ける方法。 |
432 | 印刷染色法 | 未封孔陽極酸化皮膜上にスクリーン印刷、オフセット印刷などによって染料を含有したインキで直接印刷して染め分ける方法。 |
433 | 転写染色法 | 染料を含有したインキで印刷したシートを未封孔陽極酸化皮膜上に熱圧着させ、染料を皮膜中にしみ込ませて染め分ける方法。 |
434 | 脱膜 | 陽極酸化皮膜又は塗膜の除去。 |
435 | 脱色 | 漂白剤などによる、染色物の色の除去。 |
436 | 色止め | 金属水溶液に浸せきして染料の固着を行う処理。一般的に約60℃以上で処理する。 |
437 | 封孔処理 | 陽極酸化によって生成した多孔性皮膜の微細孔を封じ、耐汚染性、耐食性などの物理的、化学的性質を改善する処理の総称。水蒸気封孔、沸騰水封孔、低温封孔などがある。 |
438 | 水和封孔処理 | 加圧水蒸気又は沸騰水によって、水和反応させて行う処理。 |
439 | 水蒸気封孔処理 | 加圧水蒸気中で行う封孔処理。 参考: 一般に0.3~0.6MPaの圧力で行う。 |
440 | 沸騰水封孔処理 | 沸騰状態又はそれに近い温度の水に浸せきして行う封孔処理。これに少量の無機及び/又は有機化合物を添加して行う場合もある。 |
441 | ニッケル塩封孔処理 | 封孔液にニッケル塩(主に酢酸ニッケル)及びほう酸を添加して行う水和封孔処理。 |
442 | 重クロム酸塩酸封孔処理 | 重クロム酸塩溶液中で行う封孔処理。耐食性を高めるために用いる。重クロム酸カリウム、又は重クロム酸ナトリウムが使われる。 |
443 | 電流回復現象 | 陽極酸化の際に急激に電圧を下げると、電流はほとんど流れなくなるが、しばらくすると電流を回復し、その電圧に相当した定常電流値を示す現象。 |
444 | 硫酸回収法 | 老化した硫酸電解液から、膜を用いて溶液中の硫酸を回収する方法。又は溶存アルミニウムなどを除去し、液組成の調整をして電解液として再利用する方法。 |
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e) 化成処理
番号 | 用語 | 定義 |
501 | 化学着色法 | 化学皮膜処理において種々の薬品を添加して科学的に着色する方法。 |
502 | ベーマイト法 | 高温の純水中でアルミニウムの表面に皮膜を生成させる方法。これに少量のアンモニア水などを添加して処理する場合もある。 |
503 | MBV法 | 炭酸ナトリウム、クロム酸ナトリウム、水酸化ナトリウムなどを主成分とする水溶液で高温処理し、化学的に皮膜を生成させる方法。 |
504 | EW法 | 炭酸ナトリウム、クロム酸ナトリウム、けい酸ナトリウムなどを主成分とする水溶液で高温処理し、化学的に皮膜を生成させる方法。 |
505 | クロメート法 | クロム酸塩又は重クロム酸塩を主成分とする水溶液中浸せきし、化学的に皮膜を生成させる方法。 |
506 | りん酸クロメート法 | りん酸塩を含むクロム酸又は重クロム酸水溶液で化学的に皮膜を生成させる方法。ふっ化物を含むこともある。 |
507 | りん酸塩法 | りん酸塩を含む水溶液(普通ふっ化物を含む)で、化学的に皮膜を生成させる方法 |
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f) 関連表面処理(塗装、めっき、ほうろう、溶射)
番号 | 用語 | 定義 |
601 | 塗膜 | 塗布した塗料が乾燥してできた膜。 |
602 | スプレー塗装 | 圧縮空気などによって塗料を霧状にし、品物に塗装する方法。 |
603 | 静電塗装 | 一般に被塗装物を陽極、噴射装置を陰極とし、直流高電圧をかけて静電気を帯電させた噴霧状の塗料を品物に電気的に引き付けて塗装する方法。 |
604 | 浸せき塗装 | 水又は溶剤に電解した塗料中に品物を浸せきして塗装を行う方法。 |
605 | 電着塗装 | 解離可能な水溶性塗料中で、被塗装物を陽極又は陰極として直流電圧を印加し、電気泳動によって塗装する方法。アルミニウムの場合は、アルミニウムを陽極として使うのが一般的である。 |
606 | 粉体塗装 | 溶媒、水などの助けを借りないで乾式で粉体微粒子を被塗物に付着させ、加熱溶融して塗膜を被覆する方法。一般に他の方法に比べて厚膜になる。 |
607 | 亜鉛置換法 | 亜鉛イオンを含む溶液にアルミニウムを浸せきし、その表面に化学的に亜鉛を析出させる方法。電気めっきの下地処理として行われる。 |
608 | 電気めっき | 金属又は非金属表面に金属を電気化学的に析出させる方法。 |
609 | 無電解めっき | 金属又は非金属表面に金属を化学的に還元析出させる方法。化学めっきともいう。 |
610 | アルミニウムほうほろう | アルミニウム及びその合金用のほうろうゆう薬を焼き付ける表面処理。 |
611 | 溶射 | 燃焼又は電気エネルギーを用いて溶射材料を加熱し、溶融又はそれに近い状態にした粒子を素地に吹き付けることによる皮膜の形成。 |
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g) 性質・欠陥
番号 | 用語 | 定義 |
701 | 陽極酸化皮膜構造 | 模式図に示す陽極酸化皮膜の構造。 |
702 | 皮膜セル | 陽極酸化皮膜を形成する一つ一つの微細孔をもつセル(701 模式図参照)。 |
703 | 微細孔 | 皮膜セルの中心に形成された微細な孔。電流の通り道(701 模式図参照)。 |
704 | 多孔質層 | (701 模式図参照) |
705 | バリヤー層 | 陽極酸化皮膜の溶解能力のない電解質によるか、又は溶解能力のある電解質でも多孔質層の底にできる無孔性の絶縁薄層。 |
706 | ベーマイト | 一水和アルミニウム酸化物。約80℃以上の温度で陽極酸化皮膜を水和封孔処理したときに生成する。 |
707 | バイヤライト | 三水和アルミニウム酸化物。約80℃以下の温度で陽極酸化皮膜を水和封孔処理したときに生成する。 |
708 | 皮膜厚さ | 陽極酸化皮膜の厚さ。 |
709 | 測定点皮膜厚さ | 1か所の測定点の皮膜厚さ。 |
710 | 最低皮膜厚さ | 測定した数か所の測定点皮膜厚さの最低値。 |
711 | 平均皮膜厚さ | 測定した数か所の測定点皮膜厚さの平均値。 |
712 | ビルドアップ | 陽極酸化処理に伴う寸法の増加。 |
713 | 表面粗さ | 小さい間隔で起きる表面の凹凸の程度。 |
714 | 皮膜均一性 | 陽極酸化皮膜の厚さの均一性。 |
715 | 皮膜見掛け密度 | 多孔質皮膜の場合、微細孔まで含んだ平均的皮膜の密度。電解浴、電解条件及び合金の種類によって異なる。 |
716 | 皮膜質量 | 陽極酸化皮膜の質量。通常、単位面積当たりの質量で表す。 |
717 | 陽極酸化皮膜の熟成 | 陽極酸化処理後、一定期間を経過することによって、皮膜の性質が安定化する現象。エイジングともいう。 |
718 | ダイマーク | 押出(引抜)材表面の押出(引抜)方向に現れる線状の細かい凹凸。 |
719 | みみずしみ | 重ねた板の間にできる、みみずがはったようなしみ。 |
720 | 油焼け | 圧延油又は潤滑油の不完全燃焼によって材料の表面に生じた変色。 |
721 | 触はん | 素材の取扱い中に付着した指紋などの跡。 |
722 | バフむら | だれ、磨き目の不ぞろいなどバフ研磨のむら。 |
723 | バフ焼け | バフ研磨中の高熱のために生じた研磨面の不均一性。 |
724 | 皮膜焼け | 陽極酸化処理時に電流分布の不均一、電流密度の過大などによって生じた、焼けたような外観。 |
725 | アルマイト模様 | 陽極酸化処理によって現れるしま状、松葉状などの模様。金属組織ほかの不均一に起因する。 |
726 | 皮膜割れ | 過熱・変形などによる皮膜の割れ。 |
727 | 黒はん | 陽極酸化処理したときに現れる灰黒色状のまだら模様。この黒はん部分には主にけい素が偏析している。 |
728 | 皮きず | 素材中の異物(ガスを含む。)又はきずのために材料の表面が皮を被ったようになったもの、及びこの皮がはがれたもの。 |
729 | コーナー欠陥 | 品物の鋭い角度の部分にできる陽極酸化皮膜の欠陥。 |
730 | すりきず | 取扱い中に表面にできた連続又は断続した線状のきず。 |
731 | ガスだまり | 電解中に品物内部にガスがたまり、陽極酸化皮膜がむらになった部分。 |
732 | 粉ふき | 電解不良によって、陽極酸化皮膜の表面に粉状物質を生成する現象。 |
733 | シーリングスマット | 陽極酸化皮膜の封孔後に表面に生じる粉状物質。 |
734 | ブルーム | 環境因子(大気汚染、光など)によって引き起こされた陽極酸化皮膜の白化現象。簡単にふき取ることはできない。 |
735 | イリデッセンス | 陽極酸化皮膜を大気中に暴露した場合、短期間で表層が劣化し、にじ色(虹色)に見える現象。干渉色ともいう。 |
736 | 流れ | すきまに残っていた各種処理液が電解後に流れ出して表面にできたよだれ状の模様。たれともいう。 |
737 | 色流れ | 染色皮膜の染料が、水洗及び封孔処理中に溶出し、脱色する現象。なき出しともいう。 |
738 | 色むら | 仕上がりの色調が品物の部分で異なる外観。 |
739 | 色あせ | 着色した陽極酸化皮膜の色が光、熱、薬品などによって失われる現象。 |
740 | 光沢むら | 皮膜の光沢の不均一。 |
741 | 光沢保持率 | 光沢度変化の前後の割合。 |
742 | つきまわり性 | 電解着色における均一着色性。 |
743 | スポーリング | 陽極酸化皮膜の密着性が局部的に失われて、はく離を伴う現象。 |
744 | チョーキング | 表面が粉末状になる現象。主として光による劣化が原因である。自亜化ともいう。 |
745 | ゆず肌 | ゆずの実の表皮のような小さなくぼみのある塗膜の外観。オレンジピールともいう。 |
746 | 付着性 | 塗膜が下地面に付着して離れにくい性質。 |
747 | 局部腐食 | 局部的に集中して起こる腐食。 |
748 | 孔食 | 局部腐食が金属内部に向かって孔状に進行する腐食。 |
749 | 点食 | 比較的経度の孔食で点状を示すもの。 |
750 | 糸状腐食 | 重ねた板の間又は塗膜の下に生じる糸状の腐食。 |
751 | 接触腐食 | 異種金属が接触し、電解質が介在して電気回路が形成したときに生じる腐食。 |
752 | 耐候性 | 自然条件の影響を受けて、時間の経過に伴って起こる材料の物理的及び化学的変化に耐える性質。 |
753 | 耐食性 | 腐食性物質を含む環境にさらされたときに耐える性質。アルカリ耐食性、酸耐食性、塩水耐食性などがある。 |
754 | 耐磨耗性 | 磨耗負荷に対する表面の抵抗性。しゅう動磨耗と衝撃磨耗がある。 |
755 | 耐汚染性 | 汚れに対する抵抗性。封孔の程度で表す。 |
756 | 写像性 | 陽極酸化皮膜表面に像を写したときの像の鮮明さ又はゆがみの程度を表す皮膜表面の性質。 |
757 | 光輝性 | 光を鏡面反射する表面の特性。 |
758 | 色堅ろう度 | 光、熱、雨水などに対する色の耐久性。 |
759 | 光堅ろう度 | 長期の光暴露に対する着色表面の耐久性。 |
760 | 絶縁耐力 | 皮膜の電圧に耐える能力で、絶縁破壊電圧、絶縁破壊の強さ、耐電圧などで表される。 |
761 | 絶縁破壊電圧 | 定められた方法で皮膜に電圧を加えたときに皮膜が破壊される最小の電圧。 |
762 | ロフファクター | インピーダンスの抵抗成分と容量成分の比。皮膜の封孔度を現すときに用いる。 |
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h) 検査・試験
番号 | 用語 | 定義 |
801 | 外観検査 | 外観の状態を目視などによって行う検査。 |
802 | 色合せ | 着色製品が標準見本又は限度見本によって設定された目標の色に合っているか否かの検査。 |
803 | 色の許容差 | 規定された光や観察法の条件下で、標準色と比較して許容される色の範囲。 |
804 | 皮膜厚さ試験 | 陽極酸化皮膜の厚さを測定する試験。顕微鏡断面測定法、渦電流式測定法、スプリットビーム顕微鏡測定法などがある。 |
805 | 顕微鏡断面測定法 | 陽極酸化皮膜の断面を顕微鏡で観察して皮膜厚さを測定する方法。 |
806 | 化渦電流式厚さ測定法 | 高周波渦電流を用いて非破壊法で皮膜厚さを測定する方法。 |
807 | スプリットビーム顕微鏡測定法 | 透明皮膜に入射角45°の光束を与え、その表面と素地面の反射を利用して皮膜厚さを測定する方法。 |
808 | 皮膜質量試験 | 陽極酸化皮膜を脱膜液によって除去し、前後の質量差から皮膜質量を求める試験。皮膜厚さを推定することができる。 |
809 | 湿潤試験 | 湿り水蒸気の雰囲気中で塗膜などの変化を調べる試験。 |
810 | 塩水噴霧試験 | 塩水を噴霧した雰囲気中において皮膜の耐食性を調べる試験。 |
811 | 酢酸酸性塩水噴霧試験 | 酢酸酸性の塩水を噴霧し、皮膜の耐食性を調べる試験。 |
812 | キャス試験 | 銅塩の添加で腐食作用を促進した酢酸酸性の塩水を噴霧し、皮膜の耐食性を調べる試験。 |
813 | 交互浸せき腐食試験 | 試験片を腐食溶液に浸せき、乾燥を交互に繰り返して腐食などの状態を調べる試験。 |
814 | 硫銅塩試験 | 銅塩を含む硫酸酸性水溶液で湯沸し内面などの陽極酸化皮膜の欠陥を調べる試験。 |
815 | 耐アルカリ試験 | 陽極酸化皮膜の耐アルカリ性を調べる試験。水酸化ナトリウム水溶液を皮膜に接触させて溶解までの時間で判定する。試験方法にアルカリ滴下試験と起電力式耐アルカリ試験とがある。 |
816 | アルカリ滴下試験 | アルカリ滴下試験装置を用いて皮膜が溶けて素地が露出するまでの時間によって耐アルカリ性を調べる試験。 |
817 | 起電力式耐アルカリ試験 | アルカリ溶液を皮膜に接触させ、起電力測定装置を用いて皮膜が溶けて素地が露出するまでの時間を電気的に測定し、耐アルカリ性を調べる試験。 |
818 | アルカリ接触試験 | 塗膜の耐アルカリ性を調べる試験。水酸化ナトリウム水溶液を一定時間接触させた後、レイティングナンバで外観を判定する。 |
819 | 封孔度試験 | 陽極酸化皮膜の封孔の効果を調べる試験の総称。染色液点滴試験、りん酸-クロム酸水溶液浸せき試験、アドミッタンス測定試験などがある。 |
820 | 染料吸着試験 | 皮膜に染色液を点滴付着させ、その汚染から封孔処理の程度を調べる試験。 |
821 | アドミッタンス測定試験 | 皮膜のアドミッタンスを測定してその値によって封孔度を調べる試験。インピーダンスの逆数。 |
822 | りん酸-クロム酸水溶液浸せき試験 | 皮膜をりん酸-クロム酸水溶液に浸せきして、溶解による質量減少を測定し、封孔度を調べる試験 |
823 | 酸性亜硫酸水溶液浸せき試験 | 皮膜を亜硫酸ナトリウム水溶液に浸せきして、白化程度から封孔処理の程度を調べる試験。ケープ試験ともいう。 |
824 | 耐沸騰水性試験 | 被塗物を沸騰水に浸せきして塗膜の異常発生の有無を調べる試験。 |
825 | 皮膜硬さ試験 | 微小硬さ試験機を用いて陽極酸化皮膜断面に一定の荷重でダイヤモンド正四角すい(錐)圧子を用いて圧こんを付け、その大きさで硬さを判定する試験。 |
826 | 鉛筆引っかき抵抗性試験 | 硬さの異なる鉛筆を用いて塗膜などの表面を引っかき、硬さを調べる試験。 |
827 | 付着性試験 | 下地を塗膜などの付着性を判定する試験。基盤目試験、折曲げ試験などがある。 |
828 | 耐ひび割れ性試験 | 皮膜が受ける変形によるひび割れに対する皮膜の抵抗性を調べる試験。 |
829 | 耐磨耗性試験 | 陽極酸化皮膜の耐磨耗性を調べる試験。砂落し磨耗試験、噴射磨耗試験、往復運動平面磨耗試験などがある。 |
830 | 砂落し磨耗試験 | 人造研磨材を自然落下させて皮膜の耐磨耗性を調べる試験。 |
831 | 噴射磨耗試験 | 人造研磨材を加圧した空気、不活性ガスなどとともに吹き付けて皮膜の耐磨耗性を調べる試験。 |
832 | 往復運動平面磨耗試験 | 周囲に研磨紙をはり付けた磨耗輪と試験片の間に一定荷重の下で往復運動させた皮膜の耐磨耗性を測定する方法。平面磨耗試験ともいう。 |
833 | 平板回転磨耗試験 | 回転する水平円盤上に試料を取り付け、規定接触圧力を加えた一対の磨耗輪との間で磨耗を起こさせる試験。テーバ式磨耗試験ともいう。 |
834 | 光堅ろう度試験 | 人工光源を照射し、着色した表面の光堅ろう度を判定する試験。 |
835 | 色差計 | 基準となる色と試料との色差を測定する計器。 |
836 | 屋外暴露試験 | 試料を屋外の自然環境に暴露して、化学的・物理的性質の経時変化を調べる試験。 |
837 | 促進耐候性試験 | 人工光源から発する光と断続的な人工降雨、結露などを与える装置を用い、試料の物理的及び化学的変化を調べる試験。 |
838 | 亜硫酸ガス腐食試験 | 湿性亜硫酸ガス雰囲気中に暴露し、皮膜の耐食性を調べる試験。 |
839 | ケステルニッヒ試験 | 加温下、二酸化硫黄を含む湿雰囲気中で行う促進腐食試験。 |
840 | FACT試験 | セルに食塩水を入れて、直流電圧を印加して行う、陽極酸化皮膜の腐食試験。 |
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